日記(6)

そうこうしているうちに、東京の秋葉原営業所から大阪の支社に転勤となり、今度は日本橋界隈に出入りすることとなりましたが、このころになるとマイコン雑誌も星さんのところの「I/O」から西さんたちが独立し「アスキー」を発刊したり、電波新聞社の「マイコン」が出てきたりと、毎月かなりの情報が手に入るようになりました。
モトローラー社の「スピードマスター」で、アッセンブラを使ってこちょこちょと簡単なプログラム(窓に取り付けたセンサーからの信号を受け取ってブザーを鳴らす、なんていうプログラムです。何せ大阪支社に転勤したら、営業担当地域が四国全域で出張が月の半分となり、アパートの部屋が無用心でしたから)を組んだりしていました。
そのころ雑誌の付録(なんとソノシート)についてきた「タイニーベーシック」に出会い、アッセンブラと違って、コマンド、ステートメントでプログラムが組めることにびっくり。
「タイニーベーシック」の勉強を始めました。この「タイニーベーシック」は「2Kベーシック」とも呼ばれたように、たった2KバイトしかないBASIC言語で、扱えるのは整数の+32767から-32768まで、文字列は256バイト以内、変数も256個までという本当に原始的なBASIC言語でしたが、なにせ2Kバイトしかありませんで逆アッセンブルして、どのようにしてBASIC言語がプログラムを実行するのかを知るには本当に役に立ったと思います。
現在のマイクロソフトのビジュアルベーシックなどは、大きすぎて逆アッセンブルして解析するなど正気の沙汰ではありませんが、これからコンピュータの勉強を始められる方には、この「タイニーベーシック」のような自分の力で解析できるような、簡単なコンピュータ言語があれば理解もいっそう進むのではないかと思いますが。
どなたか、「タイニーベーシック」用シミュレーターでも作られませんか。

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