リアルとバーチャルの出会い GoogleMapストリートビューについて

すでにアメリカ地図では始まっていましたので「これはスゲー」と見ていたわけです。

それが、まだ東京や大阪、札幌など一部地域だけですが、ストリートビューが始まりました。
実際に見てみると、「凄い」というしかありません。

全てが網羅されているわけではありませんが、一応車が入れるところは「辻」や「路地裏」といったところまで360度のパノラマ写真になっています。

カメラの位置がかなり高いらしく、普通は見えない塀の内側まで写真に写りこんでいます。当然、干してある洗濯物や開いた窓から室内が見えたりしています。

ネットでは、このストリートビューについて賛否両論の話題が巻き起こっているようです。

Google の中の人への手紙 [日本のストリートビューが気持ち悪いと思うワケ] – higuchi.com blog
安心社会から信頼社会への移行をグーグルが強制している – アンカテ
グーグル・ストリートビューに儀礼的無関心を求めるのは筋違い[絵文録ことのは]2008/08/10

それぞれのコメントを読んでみると、なるほどと思われるものが多いのですが、総体としてはストリートビューに対して違和感があるかないか、ではないかと思います。

普通の人の感覚であれば、これまでインターネットというのはあくまで、むこう側にあってパソコンや携帯電話を通して見るものでした。

つまり、あくまでバーチャル(仮想空間)だったのですが、いきなり、自分の自宅や会社などこちら側(つまりリアル)の写真がインターネット上に突如出現したことに、ものすごく違和感が起こっているのではないかと思います。

どんな大事件も、テレビのブラウン管や新聞の紙面を通して見たり読んだりするとあまり実感がわきません。
甚大な人的物的被害が出た阪神淡路大震災なども、テレビや新聞などある種の媒体を通じて見ている限り、大変なことが起こったんだとは思います。

でも、自分が被災地にいないのであれば、日常生活は普段と変わらないのですからマスコミというフィルターを通しての情報に実感がわかないのも無理はありません。

しかし、Googleストリートビューはネットといえ、自分の住所に自宅の写真があるわけですから、いきなりでは驚くはずです。

多分、この延長線上に人を識別して飲み物をすすめる自動販売機や、今日のおすすめを語りかけてくるスーパーのテレビなどが現れるのでしょうか。
トム・クルーズ主演の「マイノリティリポート」という映画がありましたが、あのようなバーチャルとリアルが融合する世界に進んでいくんでしょうか。

まだ、自分の住んでいる街まではストリートビューは来ていません。実際に自分の家の写真が写っていたときに自分はどう感じるか楽しみにしています。

ビジネスで考えると、ストリートビューを利用した色々なアイデアが出ますけどね。

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