現在使っているメール中の1つに、Yahooメールがあります。
このYahooメールは送られて来たメールを自動的に識別し、通常の受信フォルダと迷惑メールフォルダに振り分けてくれます。
ただ、残念ながら精度が悪く、自分にとって重要なメールが迷惑メールフォルダに振り分けられたり、明らかにスパムメールとわかるものを受信フォルダに振り分けたりします。
今日、Yahooメールの受信フォルダに数件のスパムメールが入っていましたが、その中の1つに「お金持ちになれます」的なHTMLメールがありました。
いつもであれば、このようなメールは無視してさっさと削除するのですが、ちょっと気になって「お金持ちになる入り口は、ここ」とリンクをクリックさせるようになっていたので、そのURLをコピーして「飛び先チェック」でサイトの中身を確認してみました。
(いきなり、リンクをクリックしてみる勇気はありません。飛び先チェックは、そのようなときに使うと本当に便利、重宝しています)
で、サイトのHTMLの一部がこれです
<meta name=”robots” content=”noarchive”>
<meta http-equiv=”PICS-Label” content='(PICS-1.1
“http://www.icra.org/ratingsv02.html” l r (cz 1 lz 1 nz 1 oz 1 vz 1)
gen true for “http://www.yahoo.com” r (cz 1 lz 1 nz 1 oz 1 vz 1)
“http://www.rsac.org/ratingsv01.html” l r (n 0 s 0 v 0 l 0) gen true
for “http://www.yahoo.com” r (n 0 s 0 v 0 l 0))’>
metaタグに見たことのないものがあります。「PICS-Label」ってなんだ。
調べてみました。
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PICSという技術があります。これはWebページにねっちょねっちょにエロイ表現が含まれている場合、尻の青いガキどもに見せないように観覧を規制する技術です。
PICSのラベルはサービス識別子, ラベルオプション(labels), およびレイティングシステム(ratings)で構成されています。
<p>レイティングシステムのカテゴリ名と規制レベルは以下の通り</p>
規制レベル | n(ヌード) | s(セックス) | v(暴力) | l(言葉) |
---|---|---|---|---|
0 | 無し | 無し | 無し | 無し |
1 | 露出的な服装 | 情熱的なキス | 傷害 | おだやかな悪口 |
2 | 部分的な露出 | 着衣のままの性的接触 | 殺人 | 悪口 |
3 | 全裸の描写 | 性的接触の不鮮明な描写 | 流血を伴う殺人 | 性的なジェスチャ |
4 | 刺激的な全裸 | 性行為の鮮明な描写 | 残忍で過激な暴力 | 不快感を与える露骨な表現 |
参照 http://www.nirui.com/2nd/yuu/html/meta.html
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このスパムメールが誘導するサイトは「l r (n 0 s 0 v 0 l 0)」つまり、ヌードは「無し」、セックスは「無し」、暴力は「無し」、言葉は「無し」のYahoo.comと同等の安全なサイトですよ、と宣言しているわけです。
手が込んでますね。そもそも「PICS」なんてものがあることすら知らなかったのですが「スパムサイト」で、ここまで手を入れて作るかと驚きます。
ここまで知識があるんだったら
他に考える事はないのか!