東京証券取引所について

ライブドア問題をはじめ、にわかに注目も集まっている東京証券取引所です。
私は株をやっていないので、関心はなかったのですが、1月20日付けの讀賣新聞を見て驚きましたね。
記事
NY証取 能力けた違い 1時間に4680万件 取引量 通常の5倍でもOK
ニューヨーク=小山守生】
東京証券取引所が18日に取引停止に追い込まれたのは、取引量がコンピューター・システムの処理能力の限界に近づいたためだが、世界最大の取引所であるニューヨーク証券取引所は「通常の取引量の約5倍を処理できるシステム能力を備えている」ため、東証のような事態は考えられないとの見方が多い。

ニューヨーク証取は、売買注文の受け付けや約定、注文取り消しなどの業務を1秒間に1万3000件処理できる。これまで最大の処理実績は同6000件で、「取引のピーク時でも十分に余裕がある」(市場関係者)。1時間の処理能力は4680万件にもなり、東証が1日で処理できる売買注文900万件、約定450万件を大きく上回る。

ニューヨーク証取は、過去12年間に計20億ドル(約2300億円)以上の関連投資を行い、システムを増強してきた。1990年代後半の株式バブル、ここ数年のインターネットによる株取引普及に伴う取引量の増加に対応するためだ。2001年9月の米同時テロ後は、取引所の機能をまひさせるサイバーテロに備えた増強も行われた。
(2006年1月20日 読売新聞)

これを読むと、東京証券取引所のシステムがニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所に比べ、大幅に能力が劣っていることがわかります。
「月とすっぽん」という言葉が頭に浮かんでくるのは私だけではないでしょう。
それより問題らしいのは、レスポンス(応答)時間が10秒程度かかるらしいとの事。このレスポンス(応答)時間というのは、証券会社が売り、買いの指示を東京証券取引所に出して受け付けられるまでの時間で、ニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所では0.1から0.02秒なんだそうです。
単純には1000倍遅い、まるで自転車とジェット飛行機の違い、こんなシステムが世界第2位の経済力があると威張っている日本を代表する証券取引所の武器なんだそうです。
これでは世界の金が日本から逃げ出すんではないですか。お金だけではなく物流でも大量貨物輸送の要となる「ハブ空港」もアジアではソウル、シンガポール、香港などに取られているわけですから。
今年は、昨年から続いている「耐震偽造問題」に端を発した「構造計算」の「構造」という言葉が大きなポイントになりそうですね。
普通に生活していると、電気・水道・ガスなどをはじめとしたライフラインや、それこそ建物、商取引、その他もろもろに関して、誰かが社会の中でちゃんとやってくれている、と思うからこそ生活できているわけですが、このような「構造」そのものが怪しかったり、しっかりしていなかったりしているらしいと思うと気が重くなりますね。
今年のキーワードは「構造」、社会の構造だったり、会社の構造だったり、学校の構造だったり色々と問題が出てきそうな気がしますね。

情報収集に便利なサイトを発見

ネットサーフィン(古い言葉だな!)をしていたら、便利なサイトを見つけました。
気になる、あるいは常にチェックしておかなければならないサイトが更新されたら、メールで教えてくれるサービスです。
ブログであれば、RSSリーダーに登録しておけば更新情報は常にわかりますが、普通のホームページはそうはいきません。
ブラウザのお気に入り(ブックマーク)に登録しておいて、気が付いたときにチェックするぐらいしかないわけですが、このサイトを使うとページが更新されると、自動的にメールが届くんですね。
MailPia
どこがやっているのかと思ったら、沖電気工業株式会社でした。このサービスを受けるためには、当然メールアドレスを登録する必要がありますので、変なところであればメールアドレスの横流し?などの心配をしなければなりません。
沖電気であれば、そのような心配をする必要はなさそうですので、安心して使えるようです。
似たようなサービスにGoogle Alertsがあります。
Alertsの場合は、気になるキーワードを登録しておくと、新しい検索結果を自動的にEメールで知らせてくれるサービスです。
この2つを組み合わせると、便利な使い方ができます。
例えば、map(地図)に関する新しい情報と新しいサービスを始めたサイトの情報を常に知っておきたい場合などのときに、Google Alertsにmapのキーワードを入力しておく
Google Alertsからmapにかんする情報がメールで届いたときに、そのサイトを見に行って関心があるようであれば、MailPiaに登録しておく
これで、常に新しい情報が手に入るわけです。
2つのサービスとも「無料」です。
Google Alertsは別にして、MailPiaに関しては、使いようによってはちょっと大変なことが出来ますが、大丈夫なのかな?