販売分析って重要ですよ

ネットショップを運営されているお客様から、年末の特別販売についてご相談をいただきました。
そうですね。もう年末なんです!
早いですね、「光陰矢のごとし」と言いますが弓矢ではなく、ピストルの弾くらいのスピードで時間が過ぎていく気がします。
それで年末特別販売の件ですが、1年間のデータを元に売上分析として商品販売推移表と顧客別売上管理表を作ってみることにしました。
実店舗を運営されている会社なので、売上の元データはしっかり残されていますので、分析作業そのものは非常に簡単に済みました。
結果表を元に色々なお話をさせていただいたのですが、ネットショップの担当者の方の一番興味を引いたのが、顧客別売上管理表でした。
1年間を通じてたくさん買い物をしているお客様の上位50名の中に、あまり名前を覚えていない方々がいると言うのです。
商品についての問い合わせメールを度々送ってくる方、商品の配達日時指定を細かく言ってくる方、ちょっとしたことでクレームをつけてくる方など、個別にお客様と対応していると自然とお名前を覚えてしまいますよね。
ただ、そのような客様と違って1年間を通じて毎月お買い物をしてくれているお客様で名前を覚えていない方が少なからずいる、ということに担当者はショックを覚えたようです。
政治の世界ではサイレントマジョリティ(物言わぬ大衆)が支持している、などといった言い方をしますが、問い合わせもしない、クレームもない、メールをくれたりもしない、でも毎月コンスタントにお買い物をしてくれているお客様が上得意としているわけです。
ショップにとっては願ったり叶ったりのお客様ですが、注意が必要なのは、そのようなお客様は「ある日、突然いなくなってしまう」ことがあるのです。
そしてお店側も、そのことに気がつかないのです。
今回の顧客別売上管理表からも、何人かのお客様が消えていました。
消えたというのはつまり、1月から8月まで毎月お買いものをしていたお客様が9月以降まったく買っていないのです。そのお客様の月別売上が9月以降0円となっているので、すぐにわかります。
多分、何らかの原因で別のネットショップに移られたのでしょね。
このようなお客様を、もう一度呼び戻すのは大変です。
今月はお買い物をしてくれていない、と気づいた段階で何らかの手を打つべきでしたが、それも顧客別売上管理表のようなものを常々作って見ていないと気づかないのも事実です。
最近のレンタルのショッピングカートシステムなどは、売上管理や顧客管理の機能を提供しているところも増えていますが、ある程度の管理機能しかないので、それを判っておく必要がありますよ。